
国内最高峰の網田ネーブル 完熟で甘さバツグン
- 2022.03.14
網田ネーブルは、アメリカで一般的な品種であるワシントンネーブルです。明治に国内に導入され、熊本県宇土市の網田地区では1900年に生産されるようになりました。国産の先駆けです。
地元の人たちが丹精込めて作るネーブルは、全国で高い評価を受けるようになりました。
網田地区は眼下には有明海が広がり、温暖で降水量も少ないため、柑橘王国といわれる熊本でも柑橘栽培には適した地域なんです。

網田ネーブルは、とても甘く香りが豊かでさわやか。そして、果汁たっぷりで果肉が柔らかく、内側の袋が薄いので食べやすいんです。
私も毎年、陳内農園のネーブルをいただき、一口サイズに切って食べると甘みと酸味のバランスがよく、どれだけでも食べられるんです。
網田地区では、最も多いときで100軒以上いたネーブルの生産農家も、今ではわすか十数軒となりました。ワシントンネーブルが非常に病気に弱い品種であることなどや、網田ネーブルのクオリティを落とさないよう地域で守り続けることの難しさが、ネーブル農家の減少の一因だったのかもしれない、と地元の人たちはいいます。
100年以上にわたって地域で守り続けている味を応援したいものです。