
陳内農園
- 2022.02.16
「木が元気だと、おいしいみかんができる」
眼下に有明海が広がる熊本県宇土市の陳内農園のみかん山では、国産ネーブルの最高峰・網田ネーブルが作られています。
陳内農園は、日本で初めてネーブルと不知火(デコポン種)のマイスターに認定された、
陳内一敏さんが始めた農園です。いまでは娘の森田祐子さん夫婦が、お父さんの跡を継いでいます。
父が遺した日記をもとに
「私達の力不足を、父が育てた畑とミカンの木が助けてくれます」と祐子さんは言います。
病気で亡くなったお父さんは、数年にわたるネーブル作りの日記を遺していました。
「どの時期に、どんな有機肥料を与えればいいのか」など、詳細な記録でした。
娘の祐子さんは、農園を継ぐ気などなかったそうです。しかし、お父さんが病気になってから、仕事を手伝うようになり、陳内農園のネーブルを待っているお客さんたちのために「楽しんで作ったみかんを食べてもらいたい」と思い、跡を継いだのです。
サーポートするのは、自衛官を退官したご主人。
「土づくり」から始まる
陳内農園のネーブル作りの特長は「土づくり」。お父さんの代に、環境にやさしい農業に取り組むエコファーマーに認定されています。除草剤は一切使いません。夏から秋にかけての重労働の草刈りは、ご主人の仕事です。
肥料は有機肥料にこだわっています。
そして、ネーブルの木の上には「ビニールの屋根」がかかっています。梅雨の雨を防ぎ温度を高くすることで、花を早く咲かせることで、ネーブルの実がなっている期間を長くします。すると、より熟成した糖度の高い甘~いネーブルができるのです。
「屋根かけネーブル」の施設栽培は、いまでは珍しくないそうですが、お父さんはその先駆者だったのです。
父が守り抜いた土壌
こうして、お父さんが育てた「土を枯らさないよう、大切に守り抜いた土壌」が、甘みと酸味のバランスが絶妙のおいしいネーブルの秘密だったんです。
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